なぜ文豪と温泉には深い関係があるのでしょうか。
名作の舞台となった温泉も少なくありません。
静かで集中できる環境にあり、疲れたら温泉でリフレッシュできる温泉地は、執筆活動に最適なのかもしれませんね。
また温泉には、居住地とは違う気候の温泉地へ行くことで心身に適度な刺激が与えられ、気候順化機能で心や身体の状態が整う「転地効果」もあると言われています。
大江戸温泉物語 長崎ホテル清風の近くの文豪の足跡をご紹介します。
ぜひゆかりの地をめぐり、文豪の気持ちに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
遠藤周作について
1923(大正12)年に東京で生まれ、12歳の時にカトリックの洗礼を受けています。
慶応大学卒業後はフランスに留学し、現代カトリック文学を研究。1955(昭和30)年に小説「白い人」で芥川賞を受賞し、以降もキリスト教と日本の精神風土をテーマに数々の歴史小説を発表しました。
代表作の一つ「沈黙」は2016年にマーティン・スコセッシ監督によって映画化されています。
遠藤周作文学館
宿から車で約60分
宿から車で約60分
角力灘を見下ろす絶好のロケーションにたたずむ遠藤周作文学館は、キリシタンの里としても知られる長崎の外海地区にあり、小説「沈黙」の舞台となった場所です。
のちに外海を訪れた周作は妻の順子に「神様がぼくのためにとっておいてくれた場所だ」と喜びました。その地で周作の原稿や生涯に触れるだけでなく、美しい海を眺めながら人生を考えられる場所になっています。
*遠藤周作文学館
開館時間:9:00~17:00(入館受付は16:30まで)
休館日:12月29日~1月3日
観覧料:一般360円、小・中・高校生200円
文学・文豪ゆかりの地をめぐるときの楽しみ方をいくつかご紹介します。
以下から気になる楽しみ方を探してみてください。
以下から気になる楽しみ方を探してみてください。
● 文豪のプロフィールを事前に知っておく
● 温泉にゆかりのある小説を持参して旅館で読書
● 小説に出てくる場所の聖地めぐり
文豪が人生でどのような時期にその温泉地を訪れていたのかは、プロフィールを知ることで理解できます。旅館で温泉にゆかりのある小説を読むと、温泉地の風景が描写されていて、見に行きたいと思えばすぐに出かけて見に行くのも簡単です。
小説に出てくる場所を聖地として巡ると、小説の世界をよりリアルに感じられますよ。